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インドの鉄道

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このページのもくじ

  1. はじめに
  2. 駅構内の撮影禁止について
  3. 手荷物検査@ニューデリー駅
  4. 号車・座席の指定と確認
  5. 出発ホームの確認
  6. 車両の停車位置
  7. 列車の遅れ
  8. 注意点
  9. 関連ページ
 

はじめに

 このページでは、インドでの鉄道の乗り方を説明しています。私がインドに旅行した時は現地の友人にチケットを手配してもらっため、このページにはチケットの買い方についての情報はありません。

駅構内の撮影禁止について

 インドの鉄道は、基本的に撮影禁止です。ただ、実際には駅によってかなり対応が異なります。たとえばニューデリーの駅では、カメラを構えただけですぐ注意されたこともありました。一方で地方の駅では誰にもとがめられずにたくさん写真を撮れました。こんな具合なので、写真を撮れるかどうかは、駅と運不運によるという感じです。

 ただ、本当に厳しい職員に注意されると、デジカメを操作して画像を消去するように求められ、実際に目の前で画像を消去するところを確認されることもあります。ここで変な抵抗をすると大事になりかねないので、そういうこともあるんだという心づもりはしておいた方がよいと思います。

手荷物検査@ニューデリー駅

 他の駅では経験しませんでしたが、ニューデリー駅ではホームに行く途中にセキュリティチェックがあり、手荷物を検査されます。要領は空港とほぼ同じですが、空港ほどは厳しくなく、バッグ類は検査機に通しますが、ポケットの中の財布などを出す必要まではありません。大抵は金属探知機に引っかかるので、金属探知機の向こうにいる係員の人にボディーチェックを受けることになります。

 このセキュリティチェックに並ぶ列が結構長くなることがあるので、ニューデリー駅にはそれなりに余裕を持って到着することをお勧めします。

号車・座席の指定と確認

 指定席や寝台など、座席指定のある列車の場合は、自分の乗る車両と座席を確認しないといけません。チケットに号車(Coach)と座席(Seat)の表示があれば、それでOKです。しかしチケットによっては、チケット自体にはその記載がないものがあります。そんなときの号車と座席の確認方法は2つあります。

 1つ目は、駅の予約窓口(Reservation DeskとかReservation Centreとかの表示があります)で、係員に端末を叩いてもらう方法です。予約がきちんと入っていれば、そこで号車や座席などを記入してもらえます。予約窓口のある駅なら、どこでも確認可能です。

 2つ目は、発車駅に掲示されている旅客リストでチェックする方法です。駅の改札口付近やホームに掲示スペースがあります(駅によっては、この掲示スペースを探すこと自体が一苦労だったりしますが)。ただし、このリストは列車が始発駅に入った時点で作られるので、あまり早く行っても掲示がないことがあります。

 これらの他に、列車の車両の入り口付近にも、印刷されたリストが掲示されています。ただ、列車の外側に野ざらしで貼り付けてある感じなので、中にはリストが付いていない(途中で落ちてしまった?)車両もありました。号車と座席は、予め窓口かホームで確認をしておくのが安心です。

出発ホームの確認

 列車の出発ホームは、当日、駅で確認します。時刻表にも発車ホームが書かれていることがありますが、結構変更になるのでアテになりません。

 一定規模以上の駅には電光掲示板があるので、それを見れば大丈夫です(写真↓ 電光表示はヒンディー語と英語が切り替わります。)。ただ、駅によっては電光掲示板が壊れていたり、停電で作動していなかったりすることもあります。そんなときは、窓口で確認するしかありません。



 列車がホームに入ってくる時は、通常、自動音声でヒンディー語と英語のアナウンスがあります。英語のアナウンスは、列車番号→列車名→行き先と経由地→プラットホームの番号、という感じの順序で流れてくるので、列車番号とホームの番号が聞き取れればとりあえずOKです。

 電光掲示板が壊れている駅で直前にホーム変更などがあると、このアナウンスだけが頼りということもあります。そういうときは皆が一斉に動くので、だいたい雰囲気で分かります。が、間違った列車に乗ってしまうと大変なので、繰り返される放送を注意深く聞くか、周りの人に確認するのがベターです。

 

車両の停車位置

 インドの列車は、長さが非常に長く、15両以上繋いでいるものもザラです。そこで、できれば自分の乗る車両が来る辺りで待ちたいものです。駅によっては、写真(↓)のような電光掲示がホームにあるので、これで自分の乗る車両の位置を予め知ることができます(ちなみに、写真はバラナシ近くにあるムガル・サライ駅です)。



 ところが、小さな途中駅などでは、こんなシステムはありません。その場合、入ってくる列車の側面に表示されている車両の表示を見るしかありません。この場合のコツは、ホームの中央付近で待ち、列車が入ってきたら目の前を通り過ぎていく車両の番号をよく見てチェックします。車両番号はこんな感じで車両側面に表示されています(↓)です。



 自分の乗る車両が通過していったら追いかけ、通過しなかったら列車の後ろの方へ歩いていって自分の車両を見つけます。この方法なら、ホームを無駄に歩き回らずに済み、停車時間が短い途中駅でも乗り遅れずに済むはずです。

列車の遅れ

 インドの列車は、残念ながらよく遅れます。特に天候が不良なときは数時間の遅れが出ることもあるので大変です。ある程度以上の遅れが発生すると、案内放送がかかることもありますが、電光掲示板には「遅れ○分」のような表示は出ません。

 そんな列車の遅れ自体は仕方ないと思って諦めるしかないですが、列車の遅れに備えることはできます。

 まず、長距離列車に乗る日はタイトな予定を組まないことです。日本に帰国する当日に長距離列車で移動するなど論外です。長距離列車に乗る日は、それで1日つぶれてもいいぐらいの余裕を見ましょう。

 次に、途中駅から夜行列車に乗る行程は、特に女性の1人旅の場合は避けた方が無難です。始発駅で極端に遅れることは多くないようですし、始発駅は大抵大きな駅なのでそれなりに活気もあります(その分、スリや置き引きには要注意ですが)。しかし途中駅は、吹きさらしのベンチがあるだけというような駅も多く、夜9時に来る予定の夜行列車が遅れて0時過ぎまで待たされる、なんていうことになるとかなり心細いですし、実際危険な場合もありそうな感じがするからです。

 続いて、待たされることを想定した荷物の準備です。駅には十分な待合スペースがないことも多いですし、特に列車が遅れると人が溢れます。暑い時期は飲み物を、寒い時期は羽織れるものを持っておくと安心です。また、空腹に備えて多少の食べ物を持っておくのもよいでしょう。

注意点

<改札>
 ニューデリー駅のようにセキュリティチェックがある場所は別として、そうしたものがない駅には改札はありません。ヨーロッパのように刻印機もないので、そのまま乗車します。車掌が回ってきたら検札を受けます。

<パスポート>
 特にe-ticketの場合ですが、パスポートをはじめとしたIDの携帯が義務づけられており、検札の際に提示を求められます。乗車したら、パスポートを取り出せるようにしておきましょう。

<英語力>
 電光掲示板があるとはいっても、壊れていることもあるため、ある程度のリスニング・スピーキング力が必要です。駅の案内放送(自動音声)の英語は、日本の新幹線ホームの英語放送と同じぐらいの難易度だと思うので、駅名などの固有名詞を除けば何とかなる場合が多いのではないかと思います。トラブル発生時の窓口での質問や、遅れている列車内で車掌に何時間遅れかを尋ねるといった場面では、もう少し英語力があった方がいいかもしれません。

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初版作成:2013年01月 
最終更新:2017年07月