日本からソウル経由の飛行機に乗る場合、普通は仁川空港で乗り継ぎができます。ところが、羽田空港からソウルに行く便は仁川空港ではなく金浦空港に着くものが大半なので、「羽田→金浦→仁川→目的地」または「目的地→仁川→金浦→羽田」という乗り継ぎを行うことになります。この場合、現地での地上移動が必要です。また、関空からも金浦便が出ているので、その場合は同様に地上移動が必要です。
金浦空港から仁川空港に地上移動する機会があったので、その経験をまとめてみました。
私が金浦→仁川の乗り継ぎをしたときは、以前に韓国を訪れたときの残りのウォンがあったので、空港鉄道を使うことにしました。
金浦空港の空港鉄道駅へは、案内表示に従って、空港の到着ロビーの階段を下りて地下通路をずっと進んでいくだけです。といっても、この通路は結構長いので、実際に駅のホームに到着するまで20分程度見ておいた方が無難です。
空港鉄道の改札前には、切符の自販機があります。自販機は初期画面で日本語を選べるので、日本語モードにしてしまえば操作も難しくありません。
支払いが完了すると、ICカードが購入した人数分出てきます。
改札では、このカードをタッチします。タッチする場所はSUICAやICOCAと似たような感じなので、迷うことはありません。
これで改札内に入りました。次にホームへの移動ですが、この部分の案内がやや分かりにくいです。ホーム行きのエレベーターに乗ると、↓のような案内が書いてあるのですが、英語表記がすごく小さいので分かりにくいです(赤で囲んだ部分のハングルの下に、小さく"Incheon Int'l Airport"と英語で書いてあります)。
ホームの階に降りると、片方が地下鉄9号線のホーム、片方が空港鉄道のホームです。ただ、空港鉄道のホームにも、途中までしか行かない電車が来ることがあるので要注意です。ホームでの案内は正直言ってあまり充実していません。電車がホームに入ってくる直前のアナウンスが韓国語+英語で、空港に行くかどうかもアナウンスされるので、英語が聞き取れればそれほど問題はないですが、そうでないと、この部分が一番ネックかもしれません(車内アナウンスは日本語もあるので、乗ってしまえば何の問題もありません)。
空港行きの電車は10分に1本くらい走っていますし、乗ってしまえば仁川空港までの所要時間は30分ほどです。仁川空港側も空港駅からチェックインカウンターまでは少し距離があるので、10〜15分程度見ておくとよいでしょう。
金浦空港での入国審査・荷物受け取り〜仁川空港でのチェックインまでで、2時間少々といったところだと思います。
空港のロビーから駅のホームまでがちょっと遠いので、スーツケースを2個持って移動するとか、高齢で長距離を歩くのがキツイ同行者がいるような場合はお勧めできません。また、改札を入った後の案内がやや不親切なので、初めての海外旅行などではちょっとハードルが高いかもしれません。
こうした事情がなければ、空港鉄道での移動は、安くて時間も読めるのでお勧めです。個人的には、同じような乗り継ぎをすることがあれば、また使おうと思っています。