レグア→トゥアの進行方向右側は南側なので、窓からは直射日光が入ってくる場合があって非常に暑いですが、せっかくの景勝路線なので、レグア→トゥアの進行方向右側(帰りは進行方向左側ですが、同じ列車で往復するので、座席は行きも帰りも同じです。)をお勧めします。
ドウロ線の蒸気機関車は、夏の暑い時期にローカル線を走ります。そのため、行き帰りの交通手段と、乗車中の暑さをどうするかが、プラン作成のポイントになります。
<ポルトからの乗継ぎ>
蒸気機関車は、ポルトから来る列車に接続を取ってレグアを発車します。ただ、列車は遅れることもあり、必ず接続を取るかどうかは何とも言えません。また、発車前の蒸気機関車の写真を撮ったりしたい場合は、ギリギリの接続だと時間がありません。あれこれ考えると、ギリギリの接続ではなく、1本前の列車で余裕を持ってレグアに到着しておいた方が安心です。
ただ、余裕を持って到着するために1本前の列車でレグアに行くと、2時間以上の待ち時間が発生します。レグアの駅の周辺にはこれといった見所があるわけでもなく、知られたレストランがあるわけでもありません。幸い駅のカフェはそれなりに規模が大きく、食事のメニューもそれなりにあるので、駅のカフェで腹ごしらえをするのがよいかもしれません。
<真夏の蒸気機関車の暑さ>
蒸気機関車の客車は、冷房も扇風機もない昔ながらのものです。ところが、この地域の夏の気温は40度に達します。空気が乾燥しているので蒸し暑さはありませんが、とにかく暑く、客車内に座っているだけで水分が奪われていきます。蒸気機関車では500ccのミネラルウォーターが1本配られますが、それでも足りないぐらいなので、乗車の際は十分な水を持って乗ることをおすすめします。
<蒸気機関車の写真を撮るなら>
蒸気機関車は、発車の2時間以上前からレグア駅の構内で待機しています。発車の直前は写真を撮る観光客で混雑しますが、早い時間なら蒸気機関車のまわりには誰もいません。なので、余裕をもってレグアに到着しておけば、落ち着いて写真を撮れます。また、折り返しの駅であるトゥアでは、乗客はみんな降りて駅舎で行われているイベントに行ってしまうので、客車内はほぼ無人になります。人のいない客車を撮りたい場合は、このタイミングも活用できます。
<帰りの交通手段>
蒸気機関車は、レグアとTua(トゥア)の間を往復します。2016年のスケジュールだと、レグアには18時30分頃に戻ってきます。この時刻からポルトに戻る列車は2本しかありません。そのためか、ポルト方面に帰る人が集中していて、私が行った時はホームが人で溢れるほどでした。ただ、その時はやってきた列車も9両つないでいたので、結果的に快適に座って帰ることができました。
帰りの列車が何両編成なのかは何とも言えないですが、蒸気機関車に乗った後でポルトまで帰るとそれなりに遅い時間になるので、体力的に無理ができない旅行の場合はレグアで1泊するというのも、十分選択肢に入るように思います。
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2017
イース
初版作成:2016年10月
最終更新:2017年07月