ニース周辺には、断崖絶壁の上に家屋が集まった集落がたくさんありあります。エズはその1つで、知名度、景色、交通アクセスのどれを取ってもお勧めできるポイントです。
エズへのアクセスは、自家用車かバスです。SNCF(フランス国鉄)にもエズ駅という駅がありますが、この駅は平地にあるため、エズの集落に行くには軽登山さながらの道を登る必要があり、気楽な観光としてはやや無理があります。
バスでエズに行く場合、ニースからだと82番又は112番のバスに乗ることになります。このバスの始発はニースのバスターミナル(Gare Routiere)です。このバスは1時間に1本しかなく、エズに行く観光客で結構混み合います。そして、窓からの景色は圧倒的に右側が良いので、始発のターミナルに少し早めに行って良い席を確保するのがよいです。
バスターミナルへアクセスですが、トラムでRoutiere電停まで乗って、そこから徒歩3分といったところです。電停の南側にあるSNCFの線路の下をくぐったところにあるので少し歩きますが、電停の案内板に掲示されている地図に従って歩けば問題なく到着できると思います。
バスのチケットはコートダジュール共通の1回券や1日券なので、事前に準備するもよし、運転手から買うもよしです。
エズ自体はとても小さな村なので、歩いて回るだけなら1時間ぐらいで終わってしまいます。エズは断崖絶壁側に建物が並んでいるので、路地から下界(?)を眺めるのはなかなか難しいです。エズから下界を眺めるには、ホテルに泊まるか、レストランを予約して食事をするか、でなければ丘の頂上部分にある植物園(サボテンがいっぱい。有料。)に行くか、といった選択になります。
また、エズには何故かアトリエの類がたくさんあって、絵を売っていたりします。持ち帰りや配送に問題がなければ、色々と見てみるのもよいかもしれません。
エズの全体像を見るには、外から見るのが一番です。海や空から見るのは大変ですが、実はエズに通じる道路から、結構綺麗なエズの街を見ることができます。
また、エズだけではなく、エズのニースよりの道路橋や、沿道の景色など、見所はたくさんです。個人的には、エズ自体よりもこちらの方がお勧め度が高いぐらいで、バスではなくてレンタカーで、路肩に車を停めながらこのルートをドライブすればさぞかし楽しいだろうと思います。下の写真は走行中のバスから撮ったので、ちょっと邪魔なものも写っていますが、とにかく絶景の連続でした。