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イギリス・オランダ航路

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このページのもくじ

  1. はじめに
  2. ハーウィッチ港のアクセス
  3. イギリス→オランダ
  4. ホーク・ファン・ホランド港のアクセス
  5. オランダ→イギリス
  6. 船内の様子
  7. プラン作成のポイント
  8. 関連ページ
 

はじめに

 イギリス・オランダ航路は、イギリスの東海岸にあるハーウィッチ港と、オランダのロッテルダム郊外にあるホーク・ファン・ホランドとを結ぶ国際航路です。日本では一般にあまり知られていない航路ですが、毎日昼便と夜便が各1往復していて、特に夜便は寝ている間に両国の間を移動できるので、上手に使うと旅行プランがぐっと広がる、そんな路線です。

ハーウィッチ港のアクセス

<ロンドン→ハーウィッチ港>
 ハーウィッチ港のフェリー乗り場は、ハーウィッチ駅直結です。ハーウィッチ駅への列車は、ロンドン・リヴァプールストリート駅から発着しています。フェリーに接続する時間帯には直行の快速列車が設定されているので、それを利用するのが便利です(直行以外の列車も使えるのですが、乗り換えがあるのでやや面倒です)。所要時間は、使う列車にもよりますが1時間30分〜2時間程度です。

<ハーウィッチ港→ロンドン>
 ハーウィッチ港からロンドンの移動も、フェリーターミナル直結の駅から列車に乗ればOKです。ただ、夜行便に乗って朝ハーウィッチ港に到着した場合、フェリーに接続する列車はちょうど9時前にロンドンに到着するので、途中から通勤ラッシュでかなり混雑します。といって、ハーウィッチ港周辺に時間をつぶせるような施設は何もないので、大きな荷物を持っての移動は少し厳しいかもしれません。

イギリス→オランダ

<乗船>
 自動車で乗船したことはないので、自動車での乗船方法はよく分かりませんが、普通のフェリーの乗り方とそれほど違わないのだろうと思います。
 徒歩で乗船する場合は、駅直結のフェリーターミナルから乗船します。ただ、このターミナルには軽食のスペース以外何も時間をつぶせるものがないので、あまり早く着きすぎない方がよいです。夜行便の場合、夜8時過ぎからチェックインカウンターが開くので、それを目安にするのがよいでしょう。チェックインを済ませたら、部屋の鍵を受け取って乗船する感じです。一応空港のようなセキュリティチェックの設備はありましたが、私が乗った時は何のチェックもありませんでした。

<入国審査>
 イギリス→オランダ方向に乗船する場合、イギリス側で出国審査はないので、オランダに到着してからオランダの入国審査を受けます。自動車の場合はよく分かりませんが、徒歩の場合はEU市民用の窓口と非EU市民用の窓口が1つづつあります。それほど混雑しませんし、入国審査の質問も入国目的を簡単に聞かれる程度です。そのため特に時間もかからず、接続するオランダ側の列車にはスムーズに乗れました。

ホーク・ファン・ホランド港のアクセス

 ホーク・ファン・ホランド港は、ロッテルダム中央駅から各駅停車で30分ほどの距離にあり、駅の横がフェリーターミナルです。列車は30分に1本程度走っているので、アクセスは悪くありません。

 ホーク・ファン・ホランドに朝到着する便でも、この路線はそれほど混雑しませんし、ロッテルダムからハーグやアムステルダム方面の列車に乗り換える場合もラッシュでひどく混雑するという感じではありません。イギリスに朝到着する便とは違って、スーツケースなどの荷物があってもそれほど問題ないと思います。

 ロッテルダムからフェリーターミナルに向かう場合、Hoek van Holland Strand行きの列車に乗り、終点の1つ手前のHoek van Holland Havenで降りると、駅のすぐ横がフェリーターミナルです。

オランダ→イギリス

<乗船>
 オランダ→イギリス方向に乗船する場合、オランダのフェリーターミナルでチェックインし、出国審査を経てタラップで乗船します。特に難しいことはないのですが、フェリーターミナルには特に何もないので、あまり早く着きすぎない方がよいかもしれません。

<入国審査>
 イギリスの入国審査は、船を降りてから行います。私が夜行便でイギリスに到着したときは、朝6時30分という早朝の到着にもかかわらず、旅客用(自動車ナシの人用)の審査ブースは5つくらいありました。非EU市民用はうち2つでしたが、そもそも非EU市民はあまり乗っていないようで、行列は全くありませんでした。そのため予想外にスムーズに入国できたのですが、接続する列車便まで時間が空いてしまい、何もすることがないので電車の中でぼーっとしていました。

 

船内の様子

 この航路の船は、とても大きいです。フェリーなので豪華客船という感じではないのですが、空間的にはかなり快適です。船内の買い物はユーロとポンドが使えますが、ユーロの方が少しだけレートが良かったです。

 キャビン(船内の個室)は、スタンダードの部屋でもシャワー付きで跳ね上げ式の2段ベッドとソファーがついています。ベッドで寝られるので快適です。


 パブリックスペースにはレストラン、パブ、免税店、インターネットコーナーなどがあり、広い空間でくつろげます。写真は、パブやレストランの区画です。


プラン作成のポイント

 この航路のメリットは、特に夜行便を使うと、寝ている間に移動できる上に、1泊分の宿泊を浮かせることができることです。オランダ・イギリス間は、タリス+ユーロスターでも4時間程度かかりますし、飛行機でも空港への移動や入国審査で意外に時間を食われることを考えると、寝ている間に移動できるというのはかなりメリットが大きいです。

 実際私は、この航路を使って、夜行便でイギリスからオランダに渡り、1日オランダで活動して、その日の夜行便でイギリスに戻るという0泊3日(船中泊2日)という移動をしたことがあります。港から都心まではやや距離があるものの、船の到着時刻が朝早いので、現地では割とちょうど良い時刻に着くことができました。

 イギリスに朝到着する便は、接続する列車が途中から通勤ラッシュになるので、この方向で大きな荷物を持って利用するのは厳しいかもしれませんが、そうした点に問題がなければそれなりに使いでのある航路だと思います。

関連ページ

 
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初版作成:2012年05月 
最終更新:2017年07月