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ロンドンバス

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このページのもくじ

  1. はじめに
  2. 路線とバス停のチェック
  3. 乗り方
  4. 注意点
 

はじめに

 ロンドンのバスといえば、赤い2階建てバスというイメージをお持ちの方も多いと思います。現実にも、赤い2階建てのバスがたくさん走っていて、バスが渋滞する光景もよく見られます。

路線とバス停のチェック

 バスに乗る場合は、まず、使える路線と、バス停の場所をチェックしないと始まりません。

 運行路線は、各バス停に、そのバス停から発着する路線が掲示されているほか、地下鉄の駅などでバスの路線図が配られています。このバス路線図は実際の地図上に路線が表示されているので、簡易な地図としても使えて便利です(あくまでバス通り中心の地図なので、載っていない通りも多い点には注意が必要です)。

 次に、バス停の位置を確認します。というのは、たとえばオックスフォード・サーカスとか、マーブル・アーチとかといったたくさんのバス路線が行き交う場所では、同じ名前のバス停がいくつもあって、それぞれに止まる路線が違う、といったことがあるからです。これは、路線図で調べるのは難しいので、現地のバス停に掲示されたバス停付近の拡大地図で確認します。そして、路線番号ごとに、停留所の記号(アルファベット1文字か2文字)があるので、それを頼りにバス停の位置を調べることになります。

 観光でよく行く先で意外に混乱しそうなのが、ハロッズの近くのバス停です。ハロッズ前のバス停は分かりやすいのですが、最寄り駅となっているナイツブリッジのバス停はメインの通りから少し入ったところに分散しています。また、マーブル・アーチのバス停は、巨大なロータリーのような道路のあちこちにバス停があり、結構な範囲に半端ない数のバス停が散らばっています。気軽な乗り換えを想像していると、やや面食らうかもしれません。

乗り方

<バス停で>
 ロンドンのバスは、乗りたいバスが来たら腕を水平に突き出して、運転手に合図を出すと、バスが停まってくれるというシステムです。つまり、バス停に人がいても、誰も何のアクションもしなければ、バスは通り過ぎてしまいます。バス停では乗りたいバスの番号を確認して、その番号が来るかどうかをよく見て合図を出しましょう。

<乗車時>
 ロンドンバス・・・というよりもイギリスのバスは、ほぼ全て、前乗り後ろ降りです。
 料金は乗る時に支払いますが、市内中心部のバス停には自動券売機があり、バスに乗る前にチケットを買うようにという掲示がされています。ただ、この券売機はコインにしか対応していなかったりするので、券売機で買えなかったときは、バスに乗って運転手から買えないか聞くのがよいと思います。郊外のバス停では、そもそも自動販売機がないので、運転手からチケットを買っている人を時折見かけます。
 ただ、紙のチケットは割高なので、ほとんどの人はトラベルカードの1日券(地下鉄と共通)かオイスターカードを使って乗っています。トラベルカードの場合は乗車するときに運転手に提示し、オイスターカードの場合は運転席のところにあるリーダーにタッチします。ただし、バスの車内ではオイスターカードの積み増し(Top up)はできないので、残額が足りないときは運転手からチケットを買わないといけなくなります。

<車内マナー>
 車内では、ベビーカーを押した子供連れの親をよく見かけます。ベビーカーは車いすスペースに入るので、そのスペース付近には立たず、ベビーカーを押した人を優先するのがマナーになっています。
 また、2階建てバスでは、1階がやたらと混んでいるのに2階には空席がある・・・ということもあります。すぐに降りない場合は2階に移動して、出入りの激しい1階で場所を取らないようにするとよいでしょう。ただし、バスが空いているときは、2階席に数人しか乗客がいなくて、しかも雰囲気が悪いこともあります。そういうときは、すぐに降りられる1階の方が安心です。状況を見て判断しましょう。

<降車時>
 最近のロンドンバスは、次のバス停を車内の自動放送とLEDの表示器で知らせてくれます。なので、自分の降りるバス停が表示器に表示されたら降車ボタンを押すという方法で基本的にOKです。ただし、たまに表示器が壊れているバスがあったりするので、一応乗る前に、何個目のバス停かをチェックしておくと安心です。
 降りる時は、後ろ側のドアを使います。

 

注意点

注意点1:路線の多さ
 ロンドンバスの路線数はとても多いので、上手に使えば中心部から郊外まで、色々なところに行くことができます。ただ、逆にいえば路線数が多すぎて分かりにくくなっている部分もあります。細かいことは現地でバス停に行かないとわからないことも多いですが、バスを使ってみようと考えている場合は、事前にある程度路線などを調べておいた方がよいかもしれません。

注意点2:運行間隔
 ロンドンバスの運行間隔は、路線や時刻、そして曜日によってかなりばらつきがあります。通勤時間帯は4〜5分に1本程度運行している路線もありますが、日中は10〜12分に1本程度の路線が多いような感じです。どちらにしても、地下鉄と比べると本数は少なめです。また、日曜日は運行本数がかなり少なくなる路線もあるので、日曜日にロンドンバスの利用を考えている場合は、注意が必要です。

注意点3:渋滞
 ロンドンの中心部はかなり渋滞します。特にマーブルアーチ近辺からオックスフォード・サーカスにかけてのオックスフォード・ストリートを通るバスは、この通りの前後でかなり激しい渋滞に巻き込まれ、1キロ程度の区間を通り抜けるのに30分近くかかることもあります。2階建てバスの2階に乗っていれば、そうした渋滞も観光のうちという感じかもしれませんが、時間に余裕がないときは、市内中心部の移動には地下鉄を使った方が時間が読めて確実です。

注意点4:突然の運転打切り・迂回
 ロンドンバスは、目的地までの途中のどこかのバス停で運転を打ち切ってしまうことが時々あります。その先の区間で工事やデモがあるといった、はっきりした理由がある場合もあるのですが、たまたま乗っていたバス1本だけが運転を打ち切り、後続のバスはきちんと目的地まで走るといった、理由が不明なケースも多々あります。こうした場合でも運賃は返ってこないので少し腹が立ちますが、そういうものなので仕方ありません。
 また、運転は打ち切らないにしても、工事やデモの影響で、別の道に迂回することがあります。この場合、迂回区間のバス停を通らないので、その区間での乗り降りはできなくなります。バスに乗ろうと思ってバス停で待っていたら全然バスが来ないとか、バスに乗っていたら降りるはずのバス停に行かず、随分先まで行ってしまった、といったことがたまに起こります。こういうときは車内アナウンスがあるので、それをよく聞くしかありません。

 
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初版作成:2012年06月 
最終更新:2017年07月