リスボン空港(ウンベルト・デルガート空港/リスボン・ポルテラ空港)は、日本からの直行便はありませんが、ヨーロッパ各地からの便が就航しています。この空港は、規模はそれほど大きくありませんが、リスボン市内に近く、地下鉄も直結しているので便利です。
リスボン空港には、通常の航空会社用のターミナル1と、格安航空会社(LCC)用のターミナル2があります。ターミナル間にはシャトルバスが出ています。地下鉄の駅はターミナル1の方にあるので、ターミナル2を利用するする場合は、バス移動が必要です。
ポルトガルはシェンゲン協定加盟国なので、日本からヨーロッパ内乗り継ぎでリスボンに到着する場合、リスボンでの入国審査が必要ない場合がほとんどです(日本からシェンゲン協定加盟国に到着した最初の空港で入国審査を受けるため。)。ただ、イギリスのようにシェンゲン協定に加盟していない国を経由してくると、リスボンでの入国審査が必要になります。
リスボン空港の入国審査場(ターミナル1)は、ただっぴろい部屋で、入国審査のカウンターもたくさんあります。私が到着したときは、ほとんど到着客はおらず、行列もなかったので、雰囲気は悪くありませんでした。
ただ、行列がない代わりに、開いている入国審査の窓口が全てEU市民用で、非EU市民用の窓口は1つも開いていないという状態だったので、私が一番乗り状態で列の先頭にたどり着いてしまい、しかし非EU市民用の窓口は開いておらず、さすがにそんな事態は想定していなかったので、私の後ろにやってきたアメリカ人と肩をすくめあってどうしよう、という感じになってしまいました。
入国審査の部屋には、窓口の審査官以外のスタッフはいませんし、勝手にEU市民用の窓口に行くわけにもいきません。といって、大声を出したら不審者扱いされそうです。仕方がないので、一番近いEU市民用のカウンターの審査官をじーっと見て、手を振っていると、手招きされて、EU市民用のカウンターで審査を受けられました。
日本では考えられない状況ですが、海外では最後は身振り手振りでも何でも使って切り抜けるしかないということのようです。
審査の内容自体は極めて簡単で、パスポートを出したら、パラパラとめくって、何も聞かれることなくスタンプを押されて終了でした。
日本からリスボンに行こうとすると必ず乗り継ぎがあるので、到着が夜になってしまうことが多いです。私が行ったときも、夜10時30分ころにリスボン空港に到着しました。
私は初めて行く町は明るいうちに到着するようにしています。見知らぬ土地で夜に道に迷うと悲惨だからです。やむを得ず現地に夜到着する場合は、到着した駅なり空港なりに一番近いホテルを確保することが多いです。そういうホテルは値段が高いことも多いですが、長旅で疲れているのに無理をするとろくなことがないからです。
というわけで、リスボンに到着した日は、空港ホテルを予約してありました。ところがこの空港ホテル、空港の到着口を出ると建物は見えるのですが、別に空港と直結しているわけではなく、たどり着くには何本か道路を渡らなければいけません。しかも、その道路には信号機や地下道があるわけではなく、単なる横断歩道を横断していく必要があります。といっても、はじめて到着した空港で、どこに横断歩道があるのかもよくわからないので、最初はどうやってホテルに行ったらよいのかわからず、軽く面食らいました。
というわけで、空港ホテルへの行き方です。
空港ホテルに徒歩で行くルートを地図上に示すと、↓のようになります(この地図は、googleマップのものを使用しています。)。
なお、ポルトガルでは、横断歩道があるところには標識が立っています。↓の標識があるところには横断歩道があるので、この標識を目当てに歩いていくと、道を渡れます。横断歩道では、自動車は基本的に停車してくれるので、左右をよく見ながら渡れば大丈夫です。