この自販機は、ネット限定販売のチケットや、窓口でないと購入できない一部の企画切符を除くほとんどの切符が購入できます。フランス国鉄の窓口は行列していることが多く、また言語の問題もあるので、多言語対応の自動販売機は実に便利です。
ただし、この自動販売機では、IC付きのクレジットカードしか使えません。使えるカードブランドは基本的にVISAかMasterですが、日本発行のカードの中には拒否されるカードもあります（実際経験しました）。海外旅行の際は、VISAとMasterのICチップ付きカードを取り混ぜて複数枚のカードを持って行くことをお勧めします。
この自販機の初期画面は（↓）のような感じです。
当然フランス語です。フランス語が分かればそのまま操作すればよいのですが、ここでは英語モードでの操作をご紹介します。画面左上の国旗が並んでいるところから、ユニオンジャックをタッチすると、英語版の初期画面が出ます（↓）。
右側にメニューが並んでいます。旅行者が普通に使う機会が多そうなのは上の３つで、上から順に、すぐに出発する切符（Immediate departures）、後で出発する切符（Later departures）、チケットの受け取り（File and Electronic Ticket collection）の順に並んでいます。
すぐに出発する切符と、後で出発する切符は、出発日時を指定する画面が出るかどうかぐらいの違いしかありません。チケットの受け取りは、インターネットでチケットを購入した際に、駅での受け取りを選んだ場合に使います。
以下では、コルマール駅ですぐに出発する切符を購入した際の操作を写真付きで紹介します。Immediate departuresのボタンをタッチすると、↓のような画面になります。
画面の中央左側に、行き先の候補が10駅表示されています。ここに目的の行き先があれば、その駅をタッチすれば、行き先が確定します。このときはストラスブールに行きたかったので候補から選べばよかったのですが、駅名入力をしてみたかったので、下の方にある"Other destinations"のボタンをタッチして駅名入力画面に行きました（↓）
キーボードのような画面が出てきました。基本的に１文字ずつ入力しますが、"Saint"などのよく出てくる語については一番上の段に省略入力用のボタンも表示されています。
ストラスブール行きの切符を購入するためにSTRと入力したところ、自動的に画面に候補が表示されました（↓）
ここで、右側の候補の中から"STRASBOURG"をタッチします。
候補となる列車が３つ表示されました。列車の種別や乗換えの有無が分かります。候補表示の下にある"Next travel time"のボタンにタッチすると、より遅い時間の候補も表示できます。
このときは、すぐに発車する列車に乗りたかったので、一番上の候補を選択しました。
画面右側に、片道（Single ticket）か往復（Return ticket）かを選択するウインドウが出たので、片道（Single ticket）を選択しました。
続いて、乗車クラスを選択する画面になったので、２等（2nd class）を選択しました。
乗車人数を選ぶ画面になりました。一人旅だったので、ADULTS(over 12 y.o.)の「１」ボタンをタッチして、右下の"Confirm"ボタンにタッチしました。
ロイティープログラムや割引きカードを所持しているかどうかの確認画面になりました。何も持っていないので、左側の"TARIF NORMAL"ボタンをタッチしました。
再びカードのメンバーかどうかをたずねる画面が出てきましたが、どちらのプログラムのメンバーでもないので、"No"のボタンをタッチしました。
チケットの確認画面です。画面下の方に３つの選択ボタンがあります。左側の"Change your request"は、これまでの入力を放棄して注文をやり直すボタン、"Pay this order"は、支払いに進むボタン、"Make another order"は、これまで入力したチケットに加えて別のチケットの注文を入力するボタンです。
このときは、他に購入するチケットはなかったので、"Pay this order"のボタンにタッチして支払いに進みました。
支払いの画面が出ました。クレジットカードを、画面に表示された向き（ICチップが上奥側になる向き）で装置に挿入します。自動的にカードが吸い込まれたりはしないので、置くまできちんと差し込みます。すると、機械がカードのICを読み取って、暗証番号の入力を求められるので、テンキーで暗証番号を入力して緑色のボタンを押すと、支払いが完了してチケットが出てきます。