[イースの Easytravel!]

ロンドンの地下鉄

トップページ → イギリスの交通 → ロンドンの地下鉄

このページのもくじ

  1. はじめに
  2. チケットの種類
  3. オイスターカード
  4. 乗り方
  5. 注意点
  6. 関連ページ
 

はじめに

 ロンドンの地下鉄は、公式な看板では、「Underground」と表記されるのが通常です。「London Underground」で「ロンドン地下鉄」の意味になります。「Subway」は、歩行者用地下通路という意味になるので、あまり使われません。

 また、ロンドンの地下鉄は「チューブ」と言われることもあります。これは、特に深いところを走ってる路線の車両がトンネルの形にあわせて丸くなっていて、まるでチューブのようだから、ということのようです。

チケットの種類

 ロンドンの地下鉄で使える主要なチケットは、紙の片道券、1日乗車券、オイスターカード(SUICAのようなICカードです)です。さらに、オイスターカードには1週間乗車券などを入れることもできます。

 ロンドンの地下鉄はゾーン制の運賃なので、何ゾーンをまたいで移動するかで運賃が変わってきます。ただ、市内の主要な観光地はゾーン1とゾーン2でほぼ収まってしまいます。そして、たとえばゾーン1の中を紙の片道券で往復すると、ゾーン1の1日乗車券よりも高くなるという値段設定なので、普通に旅行でロンドンを訪れて市内を観光する場合は、1日乗車券を毎日買うのがよいと思います。

 数日以上ロンドンに滞在するとか、サッカースタジアムなどの少し郊外にある施設にも足を伸ばすといった場合は、オイスターカードの利用がお勧めです。

オイスターカード

 オイスターカードは、SUICAのようなICカードです。購入時に5ポンドのデポジットが必要で、あとは好きな金額をチャージ(英語ではtopupといいます)して、改札機にタッチして使います。

 オイスターカードの優れているところは、利用したゾーンごとに1日の上限金額が決まっていて、1日乗車券よりもお得になるようになっていることです。そして、少し郊外に出かける場合にも自動的に運賃が引かれるので、一日乗車券のようにゾーンに厳しく縛られることもありません。

 逆にオイスターカードの注意点は、カードに入ってる残額をきちんと把握していないと、残額不足になることがあることです。イギリスには日本と違って乗越清算機がないので、降りる時にお金が足りないと改札を出られません。駅員に事情を話せば何とかなると思いますが、不正乗車を疑われかねないのでやや厄介です。

 オイスターカードの購入やtopupは窓口でも自販機でも可能です。窓口で買うときは、"Oyster card and topup 20 pounds please."などと言えば売ってくれます(この場合、デポジットをあわせて25ポンドを請求されます)。自動販売機での買い方・topupの仕方は別ページを作ったので、こちらをご覧ください。

 

乗り方

 ロンドンの地下鉄は全ての駅で自動改札が導入されています。

 紙の切符の場合は、切符の投入口に切符を入れると、すぐ奥から切符が出てきます。この切符を取ると、ゲートが開きます。切符を取らないとゲートが開かないのがイギリスの自動改札の特徴なので、慣れないと少し手間取るかもしれません。

 オイスターカードの場合は、黄色の丸い部分にカードをタッチします。カードの感度はSUICAなどの日本のカードよりも少し弱い感じなので、しっかりタッチをした方が確実です。自動販売機によってはカードの残額が表示されますが、残額が表示されない自動改札機もあります。

 降りる時も同じように自動改札を通る必要があります。通り方は乗る時と同じです。

注意点

 地下鉄を使うと、便利にロンドン市内を移動することができます。ただ、ロンドンの地下鉄は基本的に古いので、利用する際はいくつか注意が必要です。

注意点1:バリアフリーが不十分
 ロンドンの地下鉄のほとんどの駅はバリアフリーに対応していません。多くの駅でエスカレーターがありますが、ホームからエスカレーターの乗り口までの間に階段があるとか、改札口から地上の間に階段があるとかといった駅がほとんどです。そのため、大きな荷物を持って利用するのは大変です。

注意点2:ほとんどの路線が非冷房
 一部の路線では冷房車も導入されつつありますが、ほとんどの路線は非冷房です。ロンドンは日本ほど暑くはありませんが、地下鉄は密閉空間なので、夏のラッシュ時はかなり暑く感じることもあります。

注意点3:週末を中心とした計画運休
 ロンドンの地下鉄は100年以上前に建設された路線もあるので、常にどこかでメンテナンス工事をしています。また、駅の工事で特定の駅が利用不能になることもあります。特に週末は、計画的に一部の路線が運休するのが常で、週末の運休予定が駅にポスターで掲示されています。代替路線があるところはよいのですが、バスを使うよう案内される場合もあるので注意が必要です。

注意点4:やたらと深いところを走る路線が多い
 ロンドンの地下鉄は、浅いところを走る路線と深いところを走る路線に分かれます。深いところを走る路線は、日本で言えば大江戸線のような感じで、改札口からホームまで歩いて3分かかる、といったことはざらです。そのため、隣の駅まで地下鉄に乗るよりは歩いた方が速い、なんてこともあります。

注意点5:ラッシュ時の混雑
 ロンドンのラッシュは東京ほどではありません。が、やはりラッシュ時間帯は結構混雑します。また、いくつかの駅は、改札に通じる階段や通路が異常に狭いために非常に混雑し、改札にたどり着くまでが一苦労、ということもあります。ロンドンのラッシュ時間帯は朝が8時〜9時、夕方が5時〜6時ころなので、特に急いでいなければこの時間帯の利用は避けた方が無難です。

関連ページ

 
トップページ → イギリスの交通 → ロンドンの地下鉄(このページのトップへ
Copyright (C) 2017 イース
初版作成:2012年06月 
最終更新:2017年07月