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ケーススタディ・春のオランダ

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このページのもくじ

  1. 前提条件
  2. 行きたい先リスト
  3. 交通事情と優先順位
  4. プランの作成
  5. 実際は?
  6. 関連ページ
 

前提条件

 このプランは、春のオランダ旅行で1日フリータイムがある場面を想定しています。当日の出発地はアムステルダムのホテル、当日の宿泊先もアムステルダムのホテルです。

 アムステルダム市内の主な見所(王立美術館、ゴッホ美術館、運河クルーズ、アンネフランクの家など)は前日に見終わっていて、アムステルダム以外の地域に出かけてみたい、そんな前提でプランを立てました。

 なお、このプランは実際に2012年5月初旬に旅行した際のものをベースにしています。そのため、情報は全て2012年5月時点のものです。

行きたい先リスト

 まず、ガイドブックやインターネットの情報を調べて、ざっと行ってみたい先をリストしました。

※注:
 「真珠の耳飾りの少女」は、本来、ハーグ市のマウリッツハイス美術館に展示されています。しかし、マウリッツハイス美術館が2012年から改修に入ったため、2014年までの間、マウリッツハイス美術館の主要な作品はハーグ市美術館で展示されています。その上、「真珠の耳飾りの少女」は、2012年6月以降日本とアメリカに貸し出されるため、2014年までの間は、オランダで見ることはできません。
 このプランは、最初からマウリッツハイス美術館の改修と「真珠の耳飾りの少女」の貸出しを前提にして、非常に限られた期間を狙って作ったものです。そのため、最初からハーグ市美術館を目的地としてリストアップました。
 美術品の鑑賞を旅行の目的にする場合は、こうした美術館・博物館の改修や、収蔵品の貸出しについても可能な限り調べておくことをお勧めします。有名な絵は、貸し出しで出張中ということが結構多いものです。

交通事情と優先順位

 行きたい先リストへの交通事情をざっと調べたところ、キンデルダイクの風車に行くのは結構大変そうだということが分かりました。一方で、その他の目的地は交通アクセスはさほど悪くなく、ハーグ市美術館はハーグ中央駅又はハーグHS駅からトラムで20分程度、キューケンホフはスキポール空港又はライデン駅前からバスで30分程度、デルフトはハーグから電車で15分程度でした。

 次に優先順位ですが、天候に左右されるのはキューケンホフ、キンデルダイクの風車、そしてデルフトの町歩きの部分、季節限定なのはキューケンホフ、交通が不便なのはキンデルダイク、といった事情をもとに考えることになります。

 この中で一番行きたかったのは「真珠の耳飾りの少女」だったので、これを軸にします。すると、キューケンホフとキンデルダイクの風車を両方組み込むのは時間的に無理そうです。キンデルダイクの風車は交通が不便ですが、有名な世界遺産ですから、いつかオランダに来てツアーにでも参加すれば行く機会もあるでしょう。でも、キューケンホフは季節限定なので、春に行かなければ見ることができません。そして、次にオランダに来るときが春とは限りません。ということで、キューケンホフを優先することにしました。デルフトはハーグから近いので、夕方に時間が余ったら行けるだろうというおおよその見通しを立てて、第3順位としました。
 

プランの作成

 以上を踏まえてプランを立てます。移動時間を最小限にするには、朝アムステルダムを出て、スキポールまで電車で行き、スキポールからバスでキューケンホフへ、午前中に庭園を満喫したら、バスと電車でハーグに移動し、軽い昼食を取ってハーグ市美術館へ、美術館を見終わったらハーグからデルフトに移動し、最終的にアムステルダムに戻る、というのが良さそうです。

 さらに営業時間などを検討すると、キューケンホフは朝8時オープンとかなり朝早くから営業しています。一方で、ハーグ市美術館は11時オープンなので、ここを2か所目に訪れることで時間を有効に使えます。デルフトは、町歩きだけならできそうですが、工房見学や教会などは17時に終わってしまうようなので、場合によっては間に合わないかもしれません。でも、キューケンホフと真珠の耳飾りの少女の方が優先順位が高いので、これは仕方ありません。

 と、簡単にプランができてしまったように見えますが、このプランには穴があります。天気が悪かったら、キューケンホフも、デルフトの町歩きも、満喫できない可能性が高いのです。なので、雨の日用のプランBを考えます。といっても、元のプランのうち、キューケンホフと町歩きが天候の影響を受けるとなると、残るのは真珠の耳飾りの少女と、デルフト焼の工房だけです。優先順位を検討するときに外したキンデルダイクも屋外型の観光地なので、やはり雨の場合は×。ということで、若干物足りない気がしますが、本当に天気が悪かったら、仕方がないので真珠の耳飾りの少女と、デルフト焼の工房の2つに絞ることにします。

実際は?

 実際行ってみてどうだったかというと、前日の時点で、天気予報は雨でした。ただ、細かい降水予想を見ると1日中雨というわけでもなく、日中のうち数時間雨が降るという感じでした。

 ということは、朝降っていなければ、当初のプランを実行すればいいわけです。キューケンホフさえ訪れてしまえば、その後で雨が降ろうがどうなろうが、問題ありません。一方で、朝の時点で雨が降っていても、昼からは天候がよくなるかもしれないので、その場合は訪問先の順序を組み替えて、先にハーグ市美術館に行き、美術館から出てきた時の天候に応じてその後のプランを組み替えればよさそうです。

 そして当日起きてみたら、天気は雨でした。なので朝は少しゆっくりして、11時の美術館の開館時刻にあわせてアムステルダムからハーグに移動しました。この時点で当初の計画(キューケンホフに朝8時)と比べて3時間損しているので、いくら組み替えといっても、元のプランで行く予定だった所全てに行くことはできません。が、それは仕方のないことです。ハーグへの移動中に空が明るくなってきたので若干期待をしつつ、美術館では最初の目的だった真珠の耳飾りの少女をじっくり見ることができました。

 美術館を出ると、雨はやんでいたのでキューケンホフに行くことにしました。とはいえ、もたもたしていて天気が崩れたら嫌なので、昼食はキューケンホフに行ってから取ることにして、とにかく道を急ぎます。結果的に天気は回復し、庭園も満喫できました。

 その後、デルフトに移動しました。デルフトに到着した頃には既に18時近くで、工房見学や教会見学はできませんでした。それでも可愛らしい街を1時間ほど散策し、デルフトの眺望を楽しむことはできました。

 天気をにらみながら何度もプランを組み替えたものの、結果的には狙っていたものをほぼ見ることができて、満足度の高いフリータイムになりました。

 真珠の耳飾りの少女はやはり素晴らしかったです。オランダ旅行とは直接関係のない話ですが、東京に戻った後に日本の特別展にも行って、再会を果たしてしまいました。すごい混雑でしたが、個人的にはとても満足度の高い特別展でした。

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初版作成:2012年05月 
最終更新:2017年07月